あなたが民泊を始める時に、いちばん最初に調べなければいけないことがあります。
それは、あなたが民泊を行いたい部屋、建物のある場所の用途地域はどの種類かということです。どんなにいい宿泊施設ができあがっても、用途地域の基準をクリアしていなければ民泊を始めることができないからです。
民泊には、旅館業法の簡易宿所営業の許可をとる方法と、国家戦略特区で行う場合がありますが、どちらの場合にも用途地域は関係してきます。
調べる方法はインターネットを使って簡単にできますから、確認してみましょう。
この記事ではあなたの街の用途地域の調べ方を解説していきます。
民泊が出来る用途地域
用途地域というのは都市計画法という法律できめられた、土地の使い方と建て方のルールのことです。
下表のように全部で13種類の地域(田園住居地域を追加:平成30年度)がありますが、その中でも民泊が出来るのは青文字で表示した6地域だけとなります。
第一種低層住居専用地域 | 第二種低層住居専用地域 | 第一種中高層住居専用地域 |
第二種中高層住居専用地域 | 第一種住居地域 | 第二種住居地域 |
準住居地域 | 近隣商業地域 | 商業地域 |
準工業地域 | 工業地域 | 工業専用地域 |
田園住居地域 |
国土交通省のページでわかりやすく説明されていますので、ご覧ください。(クリックで拡大します)
あなたの街の用途地域の調べ方
さて、実際に民泊ができるかどうかを調べるには、該当の役所のページにアクセスします。
「(あなたの市区町村名) 用途地域」で検索することでだいたい役所のページが上の方に表示されます。
地図関係が色々置いてあるページがありますので、そこでソフトを使って検索するか、PDFのファイルを閲覧するかで調べることができます。
ここでは例として静岡県富士市の市役所周辺を調べてみることにします。
GoogleやYahooで、「富士市 用途地域」を検索します。
ふじタウンマップ利用規約という説明がでてきますので、下までスクロールして同意を押します。
最初は基準点・認定路線マップになっていますので、都市計画情報マップのタブに切り替えます。このときまた利用規約が出てきたら同意を押して次に進めます。
富士市役所の住所「永田町1丁目100番地」を入力します。
次のページでアドレスマッチング結果に「地図表示」のボタンがありますので押します。
この状況ではいろいろな情報が詰め込まれていて、地図上では何がなんだか分かりにくいので、必要でない情報は外します。
欲しい情報は「地域地区」の中にある「用途地域」ですので、それ以外のチェックを外します。
地図がスッキリとしましたので、狙った場所をピンポイントでクリックしますと、情報表示欄に詳しい情報が表示されます。
ここは商業地域ということです。あとは拡大してみて、周りの地域の状況もチェックしておきましょう。
いかがでしたでしょうか。
このページでは私の住む街、静岡県富士市を検索してみました。自治体によってシステムが違いますが、都市計画情報の用途地域を探してみてください。
膨大なデータですので、お使いのパソコンの環境によっては、表示に少し時間がかかることがあるかもしれません。
また、PDFのデータですと少し情報が古い可能性もあります。用途地域は5年毎に見直されるそうですので、もし地域と地域の境界付近に表示された場合は念のため、役所に相談されることをお勧めします。
以上の調査から、用途地域が規制の対象外だったらあなたも民泊を始められる可能性があります。しかしまだまだ、それぞれの地域での条例や、細かなルールがあります。
必ず最寄りの保健所、または専門家に相談してください。今後のスケジュールと、確認事項を教えてもらえます。
特にこれから物件を購入して民泊を始めようと考えている方は、せっかく買ったけど民泊の要件を満たせなかった。。とならないよう、十分に注意しましょう。